5月29日、学校は研修日のためお休みでした。この時間を使い、教員全員が集まってKeeping Safe:Child Protection Curriculum(KS:CPC)(児童生徒の安全を守る・保護カリキュラム)というプログラムの研修を行いました。

■「Keeping Safe」とは?

オーストラリアにあるすべての学校で「必ず実施しなければならない」と決められている、義務化されたとても大切な安全教育(児童保護プログラム)です。

大人が子どもを守るだけでなく、子どもたち自身が「自分の安全をどうやって守るか」を体験しながら学んでいくのが特徴で、主に次の2つの大きな柱を大切にしています。

  • 「だれもが、いつでも安心して生きる権利がある」(自分も周りの人も、心と体を大切にする)
  • 「困ったときや不安なときは、あきらめずに信頼できる人に話していいんだよ」(ひとりで悩まず、助けを求める)

■ 日本の教育とも、深くリンクしています

「オーストラリアのプログラム」と聞くと、日本の教育とは全く違うもののように感じるかもしれませんが、実は日本の教育内容とも深くリンクしています。

日本の学校でも、安全教育や、道徳、保健体育などの授業を通して、「自分や相手の心と体を大切にすること」「危険から身を守ること」「SOSを出すこと」を教えています。子どもたちに身につけてほしいゴールの根っこは、日本もオーストラリアも全く同じです。

■ オーストラリアにある学校として、必ず実施していきます

本校はオーストラリアに位置する学校ですので、現地の基準・ルールに則り、この「キーピング・セーフ」をカリキュラムの中に位置づけ、必ずしっかりと実施していきます。

日本の教育の良さをベースにしながら、オーストラリアで必須とされている具体的なアプローチを掛け合わせることで、子どもたちが日常生活の中で、より実践的に「自分の身を守る力」を学べるよう指導してまいります。

■ 学校では、こんな風に取り組んでいます!

キーピングセーフの指導は、ただ教科書を読むだけの勉強ではありません。学校生活、授業の中で、自然と、そして楽しみながら身につけられるよう、以下のような形で日々の活動に落とし込んでいます。

  • 「こんなときどうする?」をみんなで考える 授業の中で、具体的な場面(日常のちょっとした困りごとなど)をみんなで劇のように演じてみたり、ワークシートを使ったりしながら、「自分の気持ちを言葉にする練習」をしています。
  • 日々の「あたたかい声かけ」と雰囲気づくり 普段の生活から、先生たちは「嫌なことは『イヤ』と言っていいんだよ」「困ったときは、いつでも先生たちを頼ってね」と言葉にして伝えています。子どもたちがひとりで抱え込まず、安心してSOSを出せる学級づくりを何より大切にしています。
  • 自分だけの「お助けネットワーク」作り 「もし困ったことがあったら、誰に相談する?」を子どもたち自身が考え、学校の先生や家族など、信頼できる人のリストを自分で作ってみる実践的な活動も行っています。

教員全員が今回の研修で正しい知識とアプローチを共有しました。これからも、子どもたち一人ひとりに寄り添いながらこの大切な教育を実施していきます。