
Education For Future Generations
これからの未来を担う子供たちのために
オーストラリアは、多文化、多民族の国です。学校にはオーストラリアと先住民アボリジニの旗そして日本国旗がそれぞれ掲揚され、互いの文化を尊重していることの象徴のようです。
さて、本校はパース日本語補習学校として発足し、1978 年パース日本人学校として開校しました。今日まで、多くの人々に支えられ、日本人学校は発展してきました。
2018年4月、現地公立学校 City Beach Primary School の校地内に移転しました。日本人学校として日本語で学習できるという利点があるとともに、現地公立小学校と共同生活を経験することによって日々異文化に接することができるようになりました。子どもたちは良い意味でのカルチャーショックを受けながら、新しいものを吸収しています。
昼休みには校庭で、日本人とオーストラリアの子どもたちが一緒に遊んでいます。
清掃活動を共に行っています。音楽や体育や図工(美術)の授業も時々ですが、一緒に行っています。アスレチックカーニバル(運動会)も一緒に行っています。
様々な取り組みを一緒に行う中で、顔や名前を覚え合ってきたのか、手招きをしたりハイタッチしたり名前を呼んだりしてグループを組んで学習する姿も見られるようになってきました。交流を深めているのは子どもたちだけではありません。保護者の方たちも両校の合同行事にボランティアとして参加し、運営を助け合っています。アスレチックカーニバルでは、① 競技の補助、② お菓子の販売など行いました。保護者の方たちが快くボランティア活動を引き受けてくださっているおかげで、子どもたちはとても楽しく意欲的に行事に参加することができています。
教職員も円滑な運営をすすめたり協力関係を築いたりするため、定期的な学校教育の打ち合わせを両校で行っています。その他に合同教科や行事の打ち合わせもその都度行っています。また、時には両校の教職員が一緒に食事をして懇親を深めることもあります。
日々の生活の中で、子どもも大人も、文化の違い、習慣の違いを理解し合い、相手の気持ちになって考えることの大切さについて身をもって学んでいるように思います。
パース日本人学校は日本人としてのアイデンティティーを身につけながら、同時にオーストラリアの教育や文化を学ぶ日本人学校として発展しようとしています。
これからの未来を担う子どもたちが、パース日本人学校やシティービーチ小学校で学んだことを誇りに持ちながら、共に社会に大きく羽ばたいていくことを目指して日々教育活動に励んでいきます。